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思春期ニキビ、大人ニキビ

年代別のニキビの特徴と原因

ニキビは、正式には尋常性ざ瘡と呼ばれ、炎症を起こし赤いブツブツや膿を持った吹き出物ができてしまう皮膚の病気です。20歳になるまでに9割以上の方が一度は経験するといわれています。その原因や特徴は年代によって異なるため、適切なケアをするためには、まずご自身のニキビの特徴を理解することが重要です。

このコラムでは思春期ニキビ、大人ニキビについてお話しします。

思春期ニキビ

思春期ニキビとは　思春期ニキビの原因

ニキビは女性では12歳頃、男性では13歳頃からでき始めることが多いといわれています。

思春期を迎えると、男性ホルモン（テストステロン）の分泌が活発になり、ホルモンバランスが急激に変化します。これにより皮脂の分泌量が増え、毛穴が詰まりやすくなることで、皮脂を栄養源とするアクネ菌が増殖し、炎症が起きてニキビへとつながっていきます。

思春期にできるニキビは、皮脂の分泌が多いTゾーン（額や鼻）に出やすいのが特徴で、次第に頬やあごへと広がることもあります。

また、思春期特有のストレスや、不規則な生活・食生活の乱れも、ニキビを悪化させる原因になります。適切なスキンケアや生活習慣の見直しによって改善が期待できますが、放置するとニキビ跡が残る可能性もあるため、早めの対処が大切です。

思春期ニキビのケア

大人ニキビ

大人ニキビとは　大人ニキビの原因

大人ニキビは、思春期を過ぎた20代以降にみられるニキビのことを指します。思春期ニキビのように皮脂の過剰分泌だけが原因ではなく、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活習慣、間違ったスキンケア、ストレス、睡眠不足など、さまざまな要因が複雑に関係していると考えられています。

大人ニキビは、フェイスラインや口周り、あごなどのいわゆるUゾーンにできやすい傾向があり、慢性化しやすいのが特徴です。思春期ニキビとは異なり、同じ場所に繰り返しできたり、治りにくかったりすることもあります。

ニキビは思春期に多くみられますが、成人でも決して珍しいものではありません。

大人ニキビのケア

スキンケア製品やメイク用品は、ノンコメドジェニックテスト済みのものを選ぶようにしましょう。

クレンジングは、摩擦を避けるため、量が少なくなりすぎないよう適量を使用してください。ポイントメイクをコットンで優しく落とした後に、顔全体のクレンジングを行うのがおすすめです。

洗顔は1日2回、ぬるま湯を使って優しく行いましょう。肌をゴシゴシとこすらず、泡立てた洗顔料で包み込むように洗うのがポイントです。洗顔後は、清潔なタオルでやさしく押さえるようにして水分を拭き取ってください。



星ノ華スキンクリニック星ヶ丘では、お一人ひとりのお肌に合わせたニキビ治療を行っております。お気軽にご相談ください。

参考文献

• Zaenglein AL, Pathy AL, Schlosser BJ, Alikhan A, Baldwin HE, Berson DS, Bowe WP, Graber EM, Harper JC, Kang S, Keri JE, Leyden JJ, Reynolds RV, Silverberg NB, Stein Gold LF, Tollefson MM, Weiss JS, Dolan NC, Sagan AA, Stern M, Boyer KM and Bhushan R. "Guidelines of care for the management of acne vulgaris." Journal of the American Academy of Dermatology 74, no. 5 (2016): 945-73.e33.