Columnコラム

紫外線予防について

紫外線は、シミやしわといった肌老化の原因となるだけでなく、皮膚がんや白内障、免疫力の低下など、全身の健康に影響を及ぼす可能性もあります。また、紫外線は晴天の日に限らず、曇り空や冬の時期でも私たちの肌に届いているため、季節を問わず注意が必要です。

このコラムでは、紫外線の種類や体への影響について触れながら、日常生活の中で実践しやすい対策をご紹介します。

紫外線の種類と影響を知る3つのポイント

太陽の光には、私たちの目に見える「可視光線」だけでなく、さまざまな波長の電磁波が含まれています。そのひとつが「紫外線」です。

紫外線は、波長の違いによってUVA・UVB・UVCの3つに分類され、それぞれ肌や体への影響が異なります。以下で、それぞれの紫外線の特徴についてご説明します。

UVAとは

UVAは比較的長い波長を持ち、曇りの日や窓越しでも肌に届きます。皮膚の奥の真皮にあるコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、シワやたるみの原因になる紫外線です。すぐに肌を黒くする作用(サンタン)もあり、シミの原因にもなります。一年を通して降り注いでいるため、日常的な紫外線対策が大切です。PA値(+〜++++)はUVAの防御力を示します。

UVBとは

UVBは中程度の波長を持ち、UVAよりもエネルギーが強く、皮膚の表面に作用します。過剰に浴びると赤くなったり、水ぶくれができる「日焼け(サンバーン)」の原因になります。シミやそばかす、皮膚がんのリスクにも関係しています。SPF値(SPF10~50+)はUVBの防御力を示し、目的に応じて使い分けましょう。

UVCとは

UVCは紫外線の中で最も短く、最も強いエネルギーを持ちます。通常はオゾン層に吸収されて地表には届きません。オゾン層の破壊が進むとUVCの地表到達リスクが懸念されており、環境保護の観点からも注目されています。

紫外線対策

紫外線は、肌の老化や皮膚がんのリスクを高めるだけでなく、免疫力の低下や白内障など、私たちの健康に様々な悪影響を及ぼします。将来の健康を守るためにも、毎日の生活の中で紫外線対策をしっかりと行うことが重要です。日焼け止めを塗る以外にも、様々な対策を組み合わせることで、より効果的に紫外線を防ぐことができます。

日焼け止めの選び方

日焼け止めに表示されている「SPF」と「PA」は、それぞれ異なる紫外線に対する防御力を表しています。SPFは、肌が赤くなるような日焼け(紫外線B波)を防ぐ効果を、PAは、肌の奥に届き老化の原因となる紫外線A波に対する効果を示しています。

日常的な外出にはSPF10〜20、PA+〜++程度でも十分ですが、屋外でのレジャーや長時間の外出では、SPF30以上、PA+++以上を選ぶと安心です。肌質に応じた選択も大切で、乾燥しやすい方には保湿成分配合のもの、敏感肌には低刺激のタイプが向いています。

紫外線をしっかり防ぐには、正しい使い方も欠かせません。ムラなく丁寧に塗り、汗や水で落ちたあとは2〜3時間おきに塗り直しましょう。

日傘、帽子、サングラス、アームカバーなどの活用法

紫外線対策をより効果的に行うためには、日焼け止めに加えて、さまざまなアイテムを上手に取り入れることが大切です。たとえば、日傘は直射日光を遮り、顔や腕など広い範囲を守るのに役立ちます。外を歩く時間が長い日には、つばの広い帽子をかぶることで、頭や顔への紫外線をしっかり防ぐことができます。目は紫外線の影響を受けやすい部位のひとつであり、サングラスをかけることで白内障などのリスク軽減にもつながります。また、夏場は腕への紫外線も気になりますが、アームカバーを取り入れることで、日焼けによるシミやそばかすの予防につながります。こうしたアイテムを生活の中に自然に取り入れながら、肌や目を紫外線から守っていきましょう。

紫外線量の多い時間帯と季節

紫外線量は時間帯や季節によって大きく変動します。1日のうちで紫外線量が最も多くなるのは、太陽が真上に来る10時から14時頃です。特に夏場のお昼時は、紫外線が非常に強くなります。また、季節によっても紫外線量は変化し、日本では4月から9月にかけて紫外線量が増加し、7月と8月にピークを迎えます。


星ノ華スキンクリニック星ヶ丘では、お一人ひとりの状態をしっかりと伺い、治療を行っております。お気軽にご相談ください。

参考文献

  1. Young AR, Claveau J, Rossi AB. Ultraviolet radiation and the skin: Photobiology and sunscreen photoprotection. Journal of the American Academy of Dermatology 76, no. 3S1 (2017): S100-S109.

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