Columnコラム
2025.03.27
にきびの保険診療
にきびの治療
にきびは、多くの思春期の方々が経験する、皮膚のトラブルです。思春期を過ぎても、大人になってから悩まされる方も少なくありません。多くの場合、にきびの治療は健康保険が適用されます。
保険で処方される主な薬(過酸化ベンゾイル、アダパレン、抗菌薬など)
保険適用で処方される薬には、それぞれ特徴がありますので、患者さんのにきびの状態、肌質、年齢などを考慮して、症状にあわせた薬剤を選択します。
- 過酸化ベンゾイル: 角質をはがし毛穴のつまりを改善する効果、アクネ菌などのにきびの原因菌を殺菌する効果が期待できます。副作用として、皮膚の乾燥、赤み、かゆみなどが現れることがあります。使い始めは少量からスタートし、肌の状態を見ながら徐々に量を増やしていく場合もあります。
- アダパレン: 皮膚の角化を調節し、毛穴のつまりを改善します。副作用としては、過酸化ベンゾイルと同様に、皮膚の乾燥、赤み、かゆみなどが現れることがあります。使い始めは少量からスタートし、肌の状態を見ながら徐々に量を増やしていく場合もあります。
- 抗菌薬(塗り薬): アクネ菌などの細菌の増殖を抑え、炎症を抑える効果が期待できます。
- 抗菌薬(飲み薬): アクネ菌などの細菌の増殖を抑え、炎症を抑える効果が期待できます。副作用として、下痢や便秘などの胃腸障害、アレルギー反応などが現れることがあります。薬への抵抗力(耐性)ができてしまうのを防ぐため、医師の指示通りに服用することが大切です。自己判断で服用を中断したり、長期間続けて服用することは避けてください。
過酸化ベンゾイルの効果と副作用
過酸化ベンゾイルは、にきびの原因菌であるアクネ菌を殺菌する効果があり、炎症を起こしている赤にきびにも効果があります。さらに、角質をはがし毛穴のつまりを改善する作用もあるため、にきびの予防にもつながります。

効果
- アクネ菌の殺菌作用:アクネ菌は、皮脂を栄養源として増殖し、炎症を引き起こします。過酸化ベンゾイルは、このアクネ菌を殺菌することでにきびの悪化を防ぎます。
- 毛穴の詰まりを改善する作用:過酸化ベンゾイルには、毛穴に詰まった皮脂や角質を分解する作用があります。これにより、毛穴の詰まりが解消され、にきびができにくい環境になります。
- 炎症を抑える作用:アクネ菌の増殖を抑えることで、炎症反応が鎮まり、赤みや腫れなどの症状が軽減されます。
副作用
- 皮膚の乾燥:過酸化ベンゾイルを使用すると、皮膚が乾燥しやすくなることがあります。特に乾燥肌の方は、保湿ケアをしっかりと行うことが重要です。
- 赤み、ヒリヒリ感:薬剤が皮膚に刺激を与えるため、赤みやヒリヒリ感を感じることがあります。症状が強い場合は、使用を一時中断し、医師に相談しましょう。
- かゆみ、皮むけ:皮膚の炎症反応として、かゆみを感じたり、皮むけが起こることがあります。かゆみが強い場合は、掻きむしると症状が悪化するため、我慢せずに医師に相談しましょう。
アダパレンの効果と副作用
アダパレンは、毛穴の詰まりを改善する効果があります。にきびのでき始めである白ニキビや黒ニキビに効果的です。アダパレンは、ビタミンA誘導体の一種で、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促進する作用があります。

効果
- 毛穴の詰まりを改善する作用:アダパレンは、皮膚のターンオーバーを促進することで、古い角質が毛穴に詰まるのを防ぎます。
- にきびの発生を予防する作用:毛穴の詰まりを改善することで、にきびの発生を予防する効果が期待できます。
副作用
- 皮膚の乾燥:アダパレンも皮膚を乾燥させることがあるため、保湿ケアが必要です。
- 赤み、ヒリヒリ感:薬剤による刺激で、赤みやヒリヒリ感を感じることがあります。
- かゆみ、皮むけ:皮膚の炎症反応として、かゆみや皮むけが起こる可能性があります。
星ノ華スキンクリニック星ヶ丘では、お一人ひとりのお肌に合わせたにきび治療を行っております。お気軽にご相談ください。
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